イグたちのつぶやき3


 10月は、天気の良い日も多くて結構ひなたぼっこができたので、また元気の出てきたふーさんちのイグたちですが、何やら、事件が起こったようです。

チクワ:ねえ、ちょっと聞いてよ。私この前、すごくこわい目にあったのよ。

イグ:
あ、もしかしてあのこと?ウンチが尻尾について・・・

チクワ:ちがう、ちがう。あのね、ひなたぼっこの後、ふーさんがごはん食べろってうるさいから、温室の下に潜り込んだの。

イグ:チクワは、この頃ずーっと勝手に歩き回ってるよね。私が出ていくと、追いかけてくるし、ちょっといばってなぁい?

チクワ:ちょっと、黙って聞いてなさいよ!!

イグ:はぁい・・・

チクワ:しばらくして、おなかすいたから潜ってたとこから出ようとしたら、何かにお尻のとこつかまれて、出られないのよ。で、チクワパワーで、逃れてやる、ってムチャクチャ暴れたら、ますます動けないの。

イグ:エー?チクワでも振り切れないって、いったい何?

チクワ:うん、で、あんまり暴れたから、ふーさんとにゃあさんが飛んできて、助けてくれたけど、何だったかよくわかんない。ふーさんたちが意地悪したのかも・・・こわかったんだよー。

ふーさん:おいおい、勝手にコードに絡まって動けなくなってたくせに、人間のせいにするんじゃない!チクワが暴れすぎてコードが食い込んでどうしようもないから、ペンチで、コードを切ってくれたんだよ。まったく!!

グリ:おい、モモ、おまえこの前、何か変な格好で固まってたろう?あれ、なんだったんだい?

モモ:うーん、あんまり思い出したくないけど・・・こわかったし・・・

グリ:ぼくがくつろいでたら、上からモモが降ってきて、口開けて固まってるから、びっくりしたけど?

モモ:そうなの。ウンチしに降りようと思ったらね。ずっこけて、滑って落ちたとこにちょうど網棚があって、口あけたまま、挟まって動けなかったの。

グリ:なーんだ、ぼくを噛もうと思ったわけじゃないんだ。よかった!!

モモ:よくなんかないわよー。すぐにふーさんとにゃあさんが助けに来てくれたけど、勢いよく落ちたから、なかなか口が抜けなくって苦しかったんだからぁ。

グリ:あはは・・・ドジなんだから、モモは。

モモ:何よ、グリだってよくカーテンレールから落ちそうになってるじゃないよ!!

にゃあさん: あのなぁ、おまえたちさぁ、助けてやったのに、三角の目で睨むのだけはやめてほしいよ。食い物もらうときだけ、人間好きになるんだからなぁ。まーったく!!

イグ、チクワ、グリ、モモ:デヘヘーッ!
                              (1996.10.20)


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