奈良県Mさんからの質問

質問が3つあります。(たくさんですみません)
1つめはピアノの勉強についてです。
私の通う教室の発表会は担当の先生もドレスを着て演奏されます。当然ですが私の演奏と比べて音色が全然違います。
こんなことは習ってる先生に聞いてくださいといわれそうですが、今から(このトシから)練習してピアノの先生のような音色をだせるんでしょうか?

レッスンを受けてて思うんですが先生の言葉の中に
「まぁ趣味で弾くのだからこの曲はこれくらいで次へ進もう」
というような意味合いをよく感じます。
新しい曲に進むときはうれしくって複雑ながら喜んで進んできました。
が、もし少しでも先生の音色に近づくためにはまだ進んじゃだめなのかな、と思います。
かといってページをめくる先生に「もう1週練習します」と宣言しても(過去に何度かあります)先週とあまり変わってない(最悪の場合下手になってる)こともあり、言い出しにくいです。

「へたなのに大目に見てもらってるという状態かも・・・」
と思うとなんだかやりきれません。自分としてはちゃんと弾けた!!と納得できても、心配です。
(唯一、今年6月にソナチネの11番第1楽章の音色が「きれいですねー」と弾いてる最中に言われてうれしかったです。)

2つ目の質問は・・・・
ピアノの先生は音大コースと一般の大人の方のコースでは教え方って違いますよね。大人なのに「音大コース」並みで教えてくださいってゆーのはへんでしょうか?(先生を絶句させる?)

3つ目の質問は・・・
ヤマハのグレードも以前、志しかけて仕事が多忙で挫折したまんまなんですが、ヤマハのグレードより「アソシエイテッド・ボード 英国王立音楽検定」とゆーのを受験してみたくなりました。

詳しいURLはこちらです。(もしよろしければどうぞ)
http://www.roland.co.jp/found/fukyu/AB/index.html

常々楽典を勉強してみたいと思ってまして、実技と筆記を二つ検定があるようです。ただ、先生に指導を願うのがいいにくいんです。
楽典のほうは問題集を買っていて、独学でもなんとかなるかもしれないけれど(それでも疑問点はあるんですが)実技のほうは課題曲の選曲や弾き方などやはり独学では全く自信ありません。

私の先生は25歳で音大卒。今もピアノを習われてるそうです。ヤマハのグレードの受験なら先生も経験があるらしいので快く引き受けていただいたんですが、なーんか知名度が低いし、先生もどんな検定か調べたり勉強していただかないといけないかもしれない(負担がかかる)ので悪いかな、と思ったり・・・

もしイグぴょんさんだったら、あまり聞かない検定を受検したいと申し出があったらどうされますか?(実は発表会も楽しみですが、ピティナの「ピアノステップ」に出て、自分の演奏のよい点悪い点が知りたい気持ちもあります。)


イグぴょんより

まず1つ目のご質問について・・・
 Mさんがこれからお勉強されて、先生のような音色が出せるかどうかは、簡単に言ってしまうと、練習次第だと思います。子どもの頃からそれなりのレッスンを積んできた場合と違って、苦労も大きいでしょうけど、出来ないことではないと思います。
音色をコントロールすることは、ピアノの究極の課題だと思いますが、そこへ行き着くには、練習も時間も必要でしょう。私自身、完成したとは思ってませんし、常に修行中です。

レッスンのご様子について・・・
 Mさんのお気持ちも先生のお考えも、両方わかる気がします。同じ曲に拘って、とことんレッスンするのも意義はありますが、ある程度弾けるようになったら、次の曲で別のことをお勉強する、その繰り返しをするうちに身につくものもあります。曲によっては、向き不向きということもありますし・・・。納得出来ないながら終わった曲を数年後に弾いてみると、自分の演奏が変わったことに気がつくこともあります。サクサク進めばいいというものではないし、かといって、徹底的に拘ることが正解といえない場合もあるのです。

2つ目のご質問について・・・
 Mさんのご覚悟と先生のお考え次第だと思います。
私だったら、本気で大人の生徒さんからそういうお申し出があれば、受け入れるとは思いますが、かなりの頑張りが必要であること、時には退屈かもしれない練習もしなくてはならないこと、苦しいことの方が増えてしまうかもしれないこと・・・などお話ししますが。
 というか、私の場合、趣味だからと本格的にの違いは、選曲が違うこと、仕上げの合否をある程度、本人に任せるかどうか・・・というくらいで、テクニック的な内容は、あまり違いのないレッスンなのです。厳しい口調で練習を促すか、気長に楽しみながらやるか、の違いともいえるかもしれません。

3つ目のご質問について・・・
「アソシエイテッド・ボード 英国王立音楽検定」のURLをありがとうございました。私も見てきました。面白そうですけど、詳しい内容は課題曲集を見てみないとわからないようですね。(^^ゞ

 楽典はある程度は独学でどうにかなるのは確かですけど、試験を受けるのでしたら、やはり先生に見ていただく方が、コツを教えていただけるはずですので、確実だと思います。弾く方は、もちろん先生に見ていただいた方がよいと思いますし、・・・相談されないというのは、先生にとっては悲しいこと、とも思います。

 向学心に燃える先生であれば、知らない検定のことを学ぶのもご自身のためになると判断されて、お手伝いして下さるのではないでしょうか。
Mさんのお気持ちお考えをよく話されてみるといいかも。レッスン時間だと限りがあるでしょうから、お手紙にされて渡されると(Mさんがお調べになった内容を添えて・・・)先生も次のレッスンまでに、ゆっくりお考えになれるかもしれません。

もし、あまり聞かない検定を受検したいと申し出があったら・・・
 生徒さん本人にやる気があれば、私の時間や力が及ぶ限りはお手伝いすると思います。ただ、経験のない検定、コンクールの類は、演奏レベルの基準や雰囲気がわからないので、実験的・・・という感じの参加になるかもしれない、というお話をすると思います。