愛媛のMさんからの質問

 私は、大阪の短大を卒業してから、しばらくは大阪でピアノを教えていたのですが、昨春からは地元の愛媛でピアノを教えています。教えはじめて、4年目なのですが、今まで楽器店に入っていた経験もなく、ずっとまったくの個人でやっています。
自分の教え方はこれでいいのだろうかとか、色々悩みは尽きません。

 最近、ある生徒さんの事で色々考えることがあります。
大学時代の先輩や、友達、今まで私が習ってきた先生達にも相談したのですが・・・。
 4歳になったばっかりの女の子です。けっこうしっかりしていて、お話や、読み書きなどはいいのですが、指があまりにもしっかりしてなくって、音が出ません。
年齢からして、あまり指に負担をかけすぎる(指の形をしっかり教える)のは、あまり良くないとか本で読んだこともあるし、どの方法がいいのかとても悩んでしまっています。
 ふーさん、アドバイスをよろしくお願いします。


ふーさんより

 私も、悩みは多いです。(^^;;
音楽教室時代は、同僚や先輩にすぐに相談できましたが、個人でやるようになると、わざわざ電話したり会ったりして相談するというのもなぁ・・・と、大半は、自分の経験とない知恵を絞って試行錯誤しつつレッスンしています。
月に1度のレッスンの時に、先生に相談したり、経験にないことが起こった場合は、先輩に電話もしますが・・・。(^^;;
 今では、INETで知り合った先生方にも、相談できて助かります。(^o^)
先生からのご相談というのは、はじめての気がしますが、こうしてご相談にお答えすることで、私自身もいろいろと考えて、反省してとても勉強になります。(^o^)
お互いいろんな経験をして、悩みながらも頑張りましょうね。

 さて・・・ご相談の4歳の女の子さんの件ですが、こういう子は、うちの生徒にも、過去も今もいます。お家の楽器が、ピアノでない場合に特に多いですが、グランドを持っていても、ふにゃふにゃの男の子もいますから、楽器だけのせいでもないんでしょうね。
 今の子供たちは、趣味でピアノを弾いていく子も多いようだし、細かいフォームやテクニックに拘らずに楽しく、という考え方もあるようですが、私自身が子供の時に、きちんとテクニックを身につけていなくて、大きくなってから苦労したもので、趣味であろうとなかろうと、わりと小さいうちからフォームやテクニックにうるさい私です。(^^;;
 それでも、指が細く骨が弱くて、どうしてもふにゃふにゃの指の子には、気長に「丸い指の形を作って、手首ではなく指を動かしなさいね。」を言い続けます。タマゴを掴むようには、昔から、言われてきたことですが、この形を作らせて、鍵盤上ではなく、机の上などで、1本ずつ、指を動かす練習を続けるうちにわかってくれる子もいます。体が大きくなるに連れて、自然に指もしっかりしてくる子もいるし、あまり神経質になりすぎるのもいけないでしょうが、ふにゃふにゃだと、音がしっかり出ないし、少しテンポの早い曲になると弾きにくそうにしますから、気になりますよね。
 私は、気長にきれいな指の形!を言い続けることと、時々、机の上で動かす練習の他は、バーナムテクニックの本は、きれいな形で、強くしっかり弾かないと○にしないという他は、曲を弾く時に少々ふにゃふにゃでも目をつぶっています。
 年齢が低い子は、弾く時はエレクトーンを使って鍵盤に慣れさせ、リズム練習や音取りの遊びを多めにして、指がしっかりするのを待つことも・・・。
 お家にピアノがない子は、たぶん、レッスンの時のピアノって、すごく弾きにくいと感じていると思うので、諦めるのではなく気長に気長に、接してあげてはいかがでしょうか?
 楽器のせいだけではないと、先ほど書きましたが・・・うちの生徒の場合は、指が弱かった子が、ピアノを買ってもらってからは、見違えてしっかり弾けるようになったという例もありますし、お家の方にその点をしつこくならない程度にお話しして、楽器を揃えて頂くというのも、ひとつの解決法でしょう。