ペダリングの具体例

 「エリーゼのために」でのペダリングの例をご説明します。


その1


 これはエリーゼのためにの冒頭部分ですが、ヘ音記号の出だしの音にPed.の記号が
書いてあります。そして、その小節の終わりに*の記号がありますね。この場合は、
初めのPed.でペダルを踏み、あとの*で、ペダルを離せば、「ラ、ド、ミ」の音が、
きれいに和音になって残ります。
 ペダルを踏むときに打鍵と同時に踏むと、音が濁ることがありますので、打鍵の直
後に踏むといいと思います。このあと、中間部分までは、同じ要領で、和音がはもる
ようにペダルを使いますが、5小節目のように、右手に和音外の音が出てくるような
時には、この音の前でペダルを離しましょう。

その2


 これは中間部の出だしの部分ですが、楽譜の中には、ペダルの記号は1カ所しか
見あたりませんね。もちろん、この通りに踏んでも構いませんが、お好みで和音に
なる所、例えば1小節目の初めから右手の最後の「ミ」を弾くまでなど、では音の
濁りやメロディーが不明瞭にならないことに注意して、お好みでペダルを踏んでもい
いと思います。



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