イグアナと生活してみて気付いたことを書いてみます。
グリーンイグアナをこれから飼ってみようかな、という方のお役に立てれば幸いです。



・は虫類は苦手(^^;
私も実は、は虫類は苦手でした。初めてのイグアナは素手で触ることが出来ず作業用の手袋をはめて接していました。でもしばらくするとだんだん平気になってきました。ぬるぬるしている、とか臭いとか、気持ち悪いことは全然ありません。

   

・何を食べるの
イグアナにもいろいろ種類があるそうです。我が家のイグアナは一般に言うグリーン・イグアナらしいです。
主食は野菜。ちんげん菜・小松菜・水菜・キャベツ・レタス・キュウリ・トマト・モロヘイヤ・カボチャなどなど人間が食べる野菜は何でも食べます。
他には、果物。みかんやメロン、バナナ、りんご、いちごなどです。
ハイビスカスの花や葉などの安全な熱帯植物も好んで食べます。
豆腐、パン、麺類、チーズ、ドッグフード、肉類なども食べます。
   
要するに何でも食べるのですが、注意が必要です。
アクの強い野菜やあまり栄養価の無い野菜はあまり与えない方が良いようです。
雑食性ですが、塩分・糖分・油分の多い食品、加工食品も多く与えると危険です。パンやチーズは大好物なようです。パン粉、小麦粉なども抑制できないほどに食べてしまいます。非常に危険ですので注意してください。

イグアナは噛まずに丸飲みします。あまり大きな葉っぱや長くちぎれにくい物は喉に詰まらせて苦しそうなので、細かく刻んでやるか、様子を見ながら与えてください。

あくまでも野菜や果物が基本なようです。
パンやチーズはほんの一片程度なら問題ないようです。
個体によって食欲や好みも違うようです。なるべく好き嫌いをさせないように与えることが健康第一でしょう。一度好き嫌いをさせてしまうとなかなか元にもどすのはむづかしいものです。ちょっとひどい方法ですが、思いっきり空腹にさせるとしぶしぶと何でも食べてくれます。

安全な土(農薬や化学肥料の混ざっていないもの)も少量ですが必要なようです。消化薬なのか土中のミネラルが必要なのかはわかりませんが、好んで食べます。

経験上、ドッグフードやミルワームなどは好んで食べるもののイグアナの健康上、好ましくないようです。時間が経ってから徐々に健康を害するようです。
決して野菜しか食べないわけではありません。肉類も与えれば食べてしまいますが、イグアナは動物性のタンパク質を消化することができないばかりか、ひどい病気にかかってしまうこともあるため、与えてはいけないようです。

   
   

・夜行性なの
種類によっては夜行性もいるのかどうか、良く知りませんが、我が家のグリーン・イグアナは日の出とともに目覚め、日没とともに寝床に付きます。
昼行性ということでしょう。夜中に部屋の明かりを点けると寝ぼけ眼で、まぶしいぞ、と訴えてきます。夜はそっとしてあげましょう。

夜中ごそごそ動き回る場合は、寝床の温度が高すぎるのかもしれません。
また、産卵を控えたイグアナも夜中動き回ることもあります。

   

・温度管理が大変そう
変温動物ですし、生まれが暖かい国なので、日本で飼うにはある程度の保温管理が必要でしょう。
人間が過ごしやすい気温よりも少し高めが彼らには心地良いようです。
大人のイグアナでは、四季を通じて一定の温度にする必要は無いようです。子供のイグアナは相当気を付けないと健康を害してしまいます。
犬猫用などの汎用パネルヒーターと、スポットライトなどは必要かも知れません。
最近では専用のヒーターも置いてあるペットショップもあります。フィルムタイプのヒーターや電気炬燵の熱線ユニットは安価でおすすめです。
ただし、熱帯性の観葉植物用のヒーターはおすすめできません。別個にサーモスタットが必要だったり、空気が焼けて好ましくないようです。

気温が低すぎてすぐに死んでしまうことはありませんが、食欲がなくなりやがて健康を害するおそれはあります。大人のイグアナであればあまり厳しい温度管理は必要有りません。東北・北海道などの気候は良く知らないのですが、関西〜九州地方の気候であれば、冬以外は健康を害さず適応できるようです。ただ、個体差もあるでしょうから注意は必要でしょう。

   

・イグアナって賢いの
驚くほど賢い、かもしれません。
人を識別できたり、トイレを覚えたり、引き戸をこじ開けたり・・・。
意思表示もします。好奇心も旺盛です。飼い主が近くでごそごそ作業していると、寄ってきてじっと眺めたりもします。
表情も豊かです。笑ったり怒ったり、不機嫌だったり上機嫌だったり....。もっともこれは最初のころは見分けが付きませんでしたが。
中には全く無関心で無気力なイグアナもいます(^^;;

警戒心も強いようです。
遠くで吠える犬の声や小鳥のさえずり、工事現場の騒音や車の音などは恐怖に感じるようです。
見知らぬ人間が近づくと、威嚇します。しかし、必要以上に恐怖を感じると逃げだしたり、遮断(目を閉じてじっとしてしまう)してしまいます。

あまり人間にかまって欲しくないときも遮断してしまいます(^^;

目や耳も良く、体の感覚もするどいようです。知らんぷりしているように見えるのは、人間を無視しているからのようです。
ただ、痛みに関する感覚はやはり一般の動物と同じように鈍くできているようです。骨折や外傷に対して人間ほどの苦痛を訴えることはありません。自然治癒力は驚異的なものをもっているものの、怪我に対し手当てしてあげることは飼い主のつとめでしょう。

   

・近所の迷惑にならない怖くない

イグアナは声を出しません。その点は安心です。
基本的におとなしい動物ですが、気温が上がり体があたたまってくると活発にうろうろする個体もあります。放し飼いの場合は部屋中をうろうろするかもしれませんし、脱走の危険は大いに有ります。
木登りや壁登りは爪を活かして得意ですので思わぬ高所から逃げ出したりしますので、注意が必要です。
なぜか狭く暗い場所に潜り込もうとすることもあります。いない、と思ってあわてていたら、タンスの裏で寝ていた、などということもあります。

排泄物の処理は怠らないでください。放っておくと不潔ですし臭いや小バエが湧いたりしますので近所に迷惑をかけてしまいます。
草食動物には、イグアナに限らずお腹の中に消化に必要な細菌を持っています。経口すると危険な病原菌も他の動物と同様に持っていますので、衛生に気を配ることは必須です。
まれにダニなどを付けた個体もいるようですが、一部で騒がれていたような伝染病をまき散らすような心配は、人間と同レベルに少ないようです。

人に噛みつくことはめったにないのですが、興奮していたり恐怖を感じていたりするとまれに噛みつくことがあります。人に慣れていないイグアナは、尻尾を鞭のように使って攻撃することもあります。
顎も尻尾攻撃も本気のイグアナは非常に危険です。強く噛まれると重傷を負います。尻尾でたたかれるとかなり痛いです。不用意に見知らぬ子供さんに触らせるのはおすすめできません。
   
イグアナは普段は攻撃的になることは無いようです。
ですが、その体の構造上、背中や尻尾の棘、また爪は非常に鋭利に出来ています。
危害を加えるつもりはなくても、さわり方によってはひどい怪我をしてしまいます。人間に好意的なイグアナは人によじ登ったりします。また、抱き上げる時などは爪に引っ掻かれないように充分注意してください。爪を切る場合は、爪の先わずか1ミリ程度の部分を切ってください。それより太い部分を切ると出血します。

これらの点に注意さえすれば、きわめて安全な動物と言えるでしょう。

なかには無条件に生理的に、は虫類は嫌い!という人もいるかもしれません。飼っているイグアナをあまり人目に付かせると、思いも寄らぬ苦情が・・・などということにならないとも限りません。


   

・飼うには、どんなものが必要
赤ちゃんイグアナから飼うときは、一通りの設備が必要かも知れません。温度管理をしっかりしないと、すぐに病気になって命を落としてしまいます。
大きめ(60センチ以上)の熱帯魚用の水槽が最も利用されるようです。温度管理にも適しています。ですが、イグアナは2、3年もすれば信じられないくらい大きくなりますので、水槽では狭くなってしまいます。
日曜大工で箱形の小屋を造ってみるのも一つです。
保温器具としては、ペットショップには必ず置いてある汎用のパネルヒーターが適しています。
布地仕上げのヒーターよりもプラスチックむき出しのヒーターの方が手入れが簡単です。
気温がうまく上がらない場合や、冬場はスポットライトも必要です。ワット数はお店の人に相談してみましょう。スポットライトは直接触れると火傷してしまいますので、イグアナが登ったりしないよう取り付ける場所には工夫が必要です。
日当たりが悪い場合は、トゥルーライトという蛍光灯があるといいかもしれません。これは、太陽光に近いスペクトルを持つ照明なのですが、通常の電灯よりも紫外線を多く発してくれるそうです。イグアナの健康維持に紫外線はかかせないものだそうです。栄養価の高い餌よりも日光浴といわれるほど大切なものです。
価格は普通の蛍光灯の数倍と高価ですが、持久時間も長く不経済なこともありません。イグアナに必要なくなっても、室内照明として利用できます。もともとデザイン用などの照明に使用されるもので、物の色を正確に見せてくれます。
あとは、水入れと餌を入れるお皿、木登りが好きなので大きめの木ぎれを用意しましょう。
水入れは観葉植物の鉢の受け皿を利用しています。20センチ以上の物がいいでしょう。たぶんその水を飲んだり、トイレに使ったり、教えなくても使ってくれるでしょう。
餌は、イグアナ用の合成食品も販売されていますが、我が家のイグアナには不評でした。そんなわけで、できるだけ新鮮な野菜を一口大にちぎって与えています。

   

イグアナの赤ちゃん、かわいいけれど。
初めてイグアナを飼育される場合は、なるべく赤ちゃんイグアナは避けた方がいいかもしれません。
赤ちゃんイグアナは、人を恐れることもなく、餌もよく食べてくれます。
しかし、気温の変化や気付かぬストレスに過激に反応し、健康状態の変化が著しく、手遅れになりがちです。
初めてのイグアナは少なくとも生後2、3年経過した個体をおすすめします。大きさの目安としては、胴体が親指より太いもの、頭から尻尾の先までが20センチ以上の個体、できれば30センチを超えたものをおすすめします。

イグアナは人に馴れるまでは尻尾で攻撃したり、噛みつこうとしたり、あばれたりします。個体差が大きいのですが1週間〜1ヶ月は全く馴れないかもしれません。
完全に飼い主を認識するまでは数年かかるかもしれません。

   

ひとりぼっちは、かわいそう
我が家には現在3匹います。2匹は亡くしてしまいました。
最初は1匹で、なんとなく寂しいかなと思い、もう1匹飼うことにしました。が、どうも仲良くやってくれません。
ある期間を過ぎると、主従関係が生まれました。ときには関係が反転したように見えることもありました。主になる者は部屋の高い位置に登ろうとし、その位置を確保するようです。
多頭飼いの注意点としては、あまり年齢差(体の大きさが違うもの)の大きい個体は避けた方が良いようです。極端な場合は小さな個体を攻撃してしまいますし、小さな個体は精神的にひどくダメージを負ってしまうようです。
しかし、決して多頭飼いが不可能ではありません。数頭〜数十頭を仲良く飼っていらっしゃる方もあります。原産国では木の枝に鈴なり状態のイグアナを目撃するそうです。
発情期にはちょっと大変なことになりますが、仲良くひなたぼっこをするイグアナはほほえましいものでもあります。
また、他の動物、特に猫や亀などと仲良く暮らしているイグアナのお話はよく耳にします。

   

他に注意することは
数年一緒に暮らしていると、性格や好みなどなんとなくわかってくると思います。
基本的に人間にさわられるのは好きではないようです。個体差もありますが、いやがるイグアナを無理になでまわすのは考え物でしょう。
暖かい時期はもりもり食べてもりもり出します。脱皮も頻繁になります。冬場、気温が上がらないと1週間前後何も食べないこともあります。食欲が無くても根気よくすすめてみたり、また水は欠かさないように注意してください。
食事は偏食させないように色々な野菜を組み合わせて与えてください。加工食品の与えすぎは危険です。部屋に置いてある観葉植物を食べることもあります。ある程度、毒のある物と食べられる物との区別は本能的に付くようですが、薬品類に関しては、彼らはまず舐めて確かめる習性があるので、注意は欠かせません。部屋に落ちている異物、プラスチック片やビニール片を飲み込んでしまうこともあります。小さな物はたいてい排泄されますが、喉に詰まらせたり、消化管に残ったり、様子が少しでも変だと感じたら迷わず獣医さんに見て貰いましょう。
食欲の観察も必要ですが、排泄物の観察は非常に大切です。とくに下痢が続くようでしたら要注意です。速やかに獣医さんに見せて、保温に注意してください。
イグアナは日光浴が大好きですし、なにより健康維持に欠かせないものです。必ず日当たりの良い場所で飼育してください。夏は、日陰も作ってあげてください。ガラス越しの日光でも充分ではありませんがイグアナの健康維持に必要な紫外線は届きます。補うものとしてはトゥルーライトなどが有ります。
ブラックライトや強力な紫外線を発する器具は、私は使用すべきでは無いと思います。(ブラックライトは50cm以上の距離をおけば安全という報告がありますが、イグアナは極端に近く長時間さらされることがしばしばあり得ます)
夜は部屋を暗くして、少し温度を下げてください。パネルヒーターから外れることが出来るよう充分なスペースを確保してあげてください。安眠を妨害しないことが第一です。

   

病気かな?

くしゃみのように鼻水を飛ばすことがあります。風邪をひいたわけではなく、体内の塩分調節を行っているようです。本当に鼻がむずがゆい時もくしゃみをします。
まれに、鼻水をだらだらたらし涙目になっていることがります。この場合は風邪でもひいてしまったのでしょうか。保温に注意し、日光浴させると改善します。
食事の途中や食後にしゃっくりすることがありますが、問題は無いようです。

よくある病気に、マウスロットという口の周辺がただれたようになったり、すこし変形したりすることがあります。保温に注意して日光浴を充分させてあげてください。大人のイグアナの場合は栄養と日光浴で快復しますが赤ちゃんイグアナの場合はかなり危険な状態かもしれません。速やかに獣医さんへ、大人のイグアナもひどい場合は獣医さんへ。

天気が悪いと食欲も減退するようです。きれいな水は欠かさないでください。多くは飲みませんが、喉は乾くようです。

足が腫れて動かしづらくなることがあります。運動不足、排泄がうまくいっていない場合、栄養に偏りが続いた場合など、原因はよくわかりませんが、尿酸が関節に蓄積されてしまうそうです。(動物性のタンパク質、つまり肉類を与えると誘発しやすいようです)
ひどく無気力でぼーっとしている個体は少しつついて運動するように働きかけてみてください。この場合も、保温と日光浴が良く効きます。

尻尾の先が切れることがあります。大抵は再生します。心配ないでしょう。
まれに、切れ落ちずに徐々に壊死が広がってくることがあります。この場合はできるだけ早く獣医さんに見て貰ってください。

活発なイグアナは爪を折ることがあります。少し出血しますが、心配ないでしょう。時々指先を見て化膿していないか注意してください。
その他の外傷に対しては、少さなものであれば自然治癒力にまかせましょう。
人間用の薬は有効なのか安全なのか、また量的なものもよくわかりません。
大きな外傷では速やかに獣医さんの指示を仰ぎましょう。

お腹に卵をもった個体は長期間食事を取りません。まるまるしたお腹で食欲が無いときは産卵を控えているのかも知れません。喉は乾きますので、きれいな水は欠かさないでください。産卵を控えたイグアナに無理に餌を与えることは危険なようです。
  
獣医さんに見て貰った後は、指示に従い、そして食欲が無い場合は、野菜をすりつぶし、スポイトを使用してちょっと強引に口に流し込んでみてください。多量に与えるのはかえって危険です。少し舐める程度でも食事を取らせることは回復への第一歩です。そして日向ぼっこはお忘れなく。

イグアナも個性豊かです。活発なイグアナもいればおとなしいイグアナもいます。



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以上は、我が家のイグアナに関してであって、すべてのイグアナに適応するものではありません。
誤りがありましたらお知らせ下さい。


2000 mail@igupyon.com