10月2日(木)雨のち曇り

 今日は、突然Sちゃん、Rちゃんのお母さんが見えて、レッスンをお辞めになるというので、驚いてしまった。先週まで、SちゃんもRちゃんもグレード試験の準備をして頑張っており、発表会の曲も決めて張り切っている様子だったので、まさに、青天の霹靂・・・。お母さんのお話によると、私には、頑張っているように見えていたふたりが、実はお家ではあっぷあっぷ状態で、他のおけいこごと、学校行事など忙しい日々の中で、「練習しなさい。」と声かけするお母さんも本人達も、ピアノに疲れてきてしまった、ということだった。
 確かに、少し前までは、中学に入ると忙しくなって、ピアノを続けられない生徒が多少出ていたけれど、最近では、辞めるまではいかないにしても、小学校高学年の生徒たちは、帰りも遅くなり、学校の宿題も増え、ピアノの練習が充分に出来ない様子はあったけれど・・・。毎週、明るい顔でレッスンに来ていたSちゃん、Rちゃんが、それほどお家での練習が大変で疲れていたとは・・・気が付いてあげられなかった私は、反省を込めてちょっと落ち込んでいる。

 先生ひとりが張り切っても、生徒たちに負担になっているようでは、どうしようもない。あくまでも生徒主体のおけいこなのだから・・・。子供たちは、私に慣れ親しんで、好きなことを言いたい放題言っているように思っていたけど、そうでもなくて、言えない本音もあったりするんだなぁ。何となく雰囲気でわかる子供もいるけれど、真面目な子ほど私には頑張っている態度を示し、本音が言えないものなのかもしれない。難しいことではあるけど、そういうところまで察してわかってあげられるように、私自身がもっと気持ちに余裕を持たなくてはいけないのかも。
 ピアノを弾き続けていく間には、伸び悩んだり、時間がとれなくて思うようにいかなかったり、何とな〜く弾きたくなくなったりする時期があったり、楽しいことばかりではないけれど、「続けていてよかった。」とひとりでも多くの子達が思うように、私も精進しなければ・・・。

 Sちゃん、Rちゃん、今までやってきたことを忘れないで、これからは時間のある時に、好きな曲をゆっくり楽しんで弾いていってね☆

最近の練習メニュー
 ハノン、クラマー・ビューロー35番
 バッハ 平均律第1集6番、ベートーベンソナタ1番、ショパンエチュード「黒鍵」